「将来の夢は」と聞かれて「〇〇になりたいです。」はっきりと答えられる生徒はどのくらいだろうか。自分のために働くのか、他人のために働くのか…自分のために働くといってもその結果 他人を幸せにしているケースもある。学生が一生懸命勉強して医者になり病気を治す、その結果 患者さん本人や患者さんの家族を幸せにするなど、または大工さんやシェフも自分の腕に磨きをかけ、その結果 家に住む人であったりお客さんの笑顔であったりと幸せにしている。このように仕事をするというのは、他の人を幸せにするという観点もある。就職活動の段階で、すでにこうした「お客さんの笑顔を見たいから」の理由を志望動機にする学生も多い。学生時代に力を付け、一生懸命働けば、結果的にそこに関わる多くの人を幸せにすることも可能。私の教え子たちも、就職活動の結果を報告してきてくれる。そして、各自がさまざまな動機を持って就職活動に臨んでいる。そのような話を後日、塾生に話したりしている。そうすると「公務員になりたい。」という子が毎年一定数いる。その中で教師・警察・消防ではない場合に限って、志望理由が「安定しているから」ということが主な理由になっている。公務員を目指す学生と他の職種を目指す学生の根本的な違いはここだと感じている。「市民の笑顔が見たいから。」「みんなが暮らしやすい市にしたいから」という理由をあまり聞いたことがない…。その結果出来上がるのが、「お役所の対応」なのだろうか…。これから色々な人と出会い、「自分のやりたい・やってみたいこと」が分かってくるのだろうから、(報告してくれた生徒たちも昔はそうだったのだから)どう変わっていくのか…楽しみでもある。