勉強だけでなく、私生活でも「余裕をもつこと」は大切である。なぜなら気持ちに余裕がないと、とにかく焦る。その結果、“ここぞ”というところで本来持っている力を発揮することができない。歌番組を見ると「余裕をもつこと」の意味を考えさせられることがある。それは(大人数でのグループで)前の方にいる主要メンバーと後ろや端のほうにいるメンバーの動きや表情の違いである。主要メンバーは、なぜか動きや表情に「余裕」がある。に対し、後者のメンバーには「余裕」がないのだ。おそらく後者のメンバーは、いつカメラに映るか分からないので、その瞬間を必死で待つ。そして、いざカメラが自分を映した数秒の瞬間に、“今だ!”とばかりに笑顔でアピールする。ところが、その笑顔に余裕を感じないことがある。一方で主要メンバーには、ダンスにしろ、笑顔にしろ、振る舞いに「余裕」があったりする。自分がカメラに映るということも、どのタイミングでカメラが来るかということも、ある程度分かっているのだろう。そのため、しぐさや笑顔が自然だったりする。その結果、主要メンバーはより華やかに映ってしまう。この違いを考えたときに、想像することは、「心の余裕」が生み出したものではないだろうか。だからこそ、表情や動きにもその違いが出てしまうのではないだろうか。勉強も同じような気がする。気持ちに余裕がなく、点数を上げることにあまりにも必死すぎてしまうと、テストでもとんでもないミスをやらかしてしまう。今回の3年生でも今までに考えられないミスをした子がいる。2学期の期末テストということもあり、気持ちの余裕をなくし、その焦りが行動面に出てしまったのではないかと想像できる。今まで通りにやれば十分高得点を狙えるのに、つまらない焦りから失敗をしてしまう。心の余裕は、勝つためには大変重要である。その焦りを無くすために最も効果的な方法、それは自信をもつことだと考えている。