授業を行うにあたり、気を付けないといけない場面がある。それは「解説」である。解説が目的になってはいけない。なぜなら解けるようにすることが目的だからである。たまに「解説」そのものが目的になってしまっていることがある。これはいけない…。
たとえば、「AはBである」ということをまだ十分理解していないうちに、「AはBで、しかもBはCで、そしてCはDだから、つまりAはDなんだよ。」と、解説していると、逆に理解度を下げてしまうケースさえある。解説自体を目的とするのではなく、「解ける」というゴールに向けて、授業を組み立てなければならない。日々反省…
さて、勉強の方法は、授業の進め方以上にそれこそ子どもの数だけある。巷では「〇〇点UPの勉強法」や「成績が上がる勉強法」などの本が売られているけれども、その通りにやっても全員が上がるものではありません。それで上がる子もいれば、なかなか上がらない子もいるのです。そりゃそうですね…。同じ高校を受ける子でも、その子によって、(学習)環境であったり、苦手・得意科目、性格も全く違うのだから…。
勉強で大切なことは、自分にとってベストな勉強スタイルを確立することです。塾として、「このやり方が自分に一番合っていて、これで成績が伸びる」という確信や自信を生徒に持たせてあげることです。そう考えると講師はトレーナーでもありコーチでもあります。もし、打撃不振に陥っている野球選手がいたら、ポイントを的確に指摘するのが良いのと同じように、生徒の弱点を的確に把握し、気づかせる指導をすることが肝心です。やはり、自分のスタイルが確立できている子は自信もあり、学力も安定しています。これに尽きます。